12月20日 活動報告

前日は大堀先生の「ところ学(座学)」があり、その後、有志15名ほどで、13:30から新所沢コミュニテイセンターで開かれた「NPO講座」を聴講した。ところが話の内容はNPOに特化したものではなく、一般企業における労務管理・就業規定とほとんど変わらない。新しくNPOを立ち上げようとする団体向けの話を聴けるのかと思っていたので、なんだか拍子抜けしてしまった。僕などは思うに、NPOを立ち上げてもよいが、特に労働者など雇用しなければ面倒な問題は発生しない。全員が無償奉仕すればよいではないかなどと思ってしまうのですが、いかがでしょうか。ただ、先生には講師として謝金を支払っているので、NPOに昇格させるとマイナンバーを記載しなければならなくなるらしい。

さて、今朝は雲一つない晴天だが気温は低く空気は冷たい。今日の活動だが、伐採予定木のタグ付けは11月の作業でほぼ終了しているので、1月24日に予定されている落ち葉掃きのための下準備をする予定である。八幡湿地に着くといつものメンバーがあらかた揃っている。前回12月5日の県および他団体との協働作業で左腕を骨折する不幸に見舞われたGFNのマドンナの姿がないのがさびしい。早く回復されて元気なお姿を見せてください。駐車場後ろには、すでに蝋梅の木が2本、黄色い花を咲かせてほのかに香りを放っている。9時になり、齋藤代表の挨拶のあと先生から今日の作業内容の説明がなされた。今日は鎌と鋸を使って1月24日の落ち葉掃きの作業を楽にするための小枝拾いと下草刈を行う。今日の参加者は22名(男性14名、女性8名)だった。朝の集合写真を撮った後、田圃の畦道を通り、池の脇を歩きながら自然を観察する。日陰の場所は寒く思わず身震いをする。雑草に降りた霜が日光に反射してキラキラ輝いている。宝石のようだ。

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駐車場に戻ってから各人、用意された鎌か鋸(または両方)を携えて林を登り作業場へ。小枝を拾ったり下草を刈ったりして、30分ほど作業したら10分ほど休憩する。直径20㎝ほどの倒木が数本ある。持ち運べるように2m幅に鋸で挽いてから集積場まで運ぶ。いつ倒れるか危険な死に体の木も数本あるので鋸で切り倒すことにする。まず先生が切り方の見本を見せてくれる。どの方向に倒すか決めたら、倒す側の幹にV字型の切れ込みを入れる。V字部分は取り除く。次に反対側から鋸で挽いてゆく。了解しました。男性陣がひとしきり汗を流したあと、今度は女性陣が倒木に挑戦することに。その間男性陣は手を休めて見物する。女性陣が一人ずつ交代で鋸を挽く。数人がかりで約30分かけてようやく切り倒すことに成功。そこで、倒木に参加した女性陣でVサインの写真を撮る。

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中にちゃっかり齋藤代表も入ってイエーイとやっている。あれ?齋藤さんも鋸挽きましたっけ? 先生が目ざとく見つけて「こんどは齋藤さん一人で鋸挽いて」と妹?を突き放す。冷たい兄なのだ。妹は初挑戦とばかりに次の木に鋸で切れ込みを入れ、満足したご様子で別の女性と交代。太い木で倒すのに一苦労する。ようやく成功するが、見ると木の上部が直径30㎝ほどの円形で平に切られている。電動ノコを使ったと思われるのだが、誰が切ったのだろう?切った木は短く裁断しないで女性陣全員で担いで集積場まで運んだ。お疲れ様でした。拍手!拍手!太い死に体の木がもう一本、下の幹が腐って傾いて隣の木に肩を預けている。これは切るのは危険だ。誰かが根元だけ1m幅に切れば倒れるのでは、と言ったが、先生が、そういう切り方が一番危険です、と注意。結局、強風で倒れるのにまかせるしかないということに。 ただ、上部に8mほどの折れた枝が1本絡まって宙にぶら下がっているので、これをなんとか下に落としたい。男性数人が、ロープの先に短い木片を括り付け放り上げて枝に巻き付けようとするが、とっかかりがないのでむなしく地面に戻ってくる。小生は、まあこれはどうやっても無理でしょうね、と思いながらも見ていたが、誰かがカウボーイよろしく、ロープの先に輪を作って投げて枝に引っ掛け締めるのに成功して、とうとう奇跡的に地面に引き落とした。これには、みんな唖然呆然。人間の力ってすごいですね。賞賛の拍手が起こったのはいうまでもない。そんなこんなで、後半部分は、男女対抗倒木合戦の様相をていして楽しい時間を過ごしたのでありました。女性陣の底力も改めてみた思いがしました。

12時ころ作業を終えていったん解散となったが、時間のある人は近くの台湾料理店「福味軒」へ車で移動して昼食を摂ることになった。数人の用のある人を除いて大半が参加することに。齋藤代表は、乗り気でない先生も無理やり誘っていた。僕も久々においしい中華飯が食べられるのでうれしい。福味軒で料理が来るのを待っている時間を利用して、齋藤代表が次回の活動案内のチラシを封筒詰めする作業(内職)を我々に依頼する。PC案内していない会員および非会員約250名分の封筒詰めの作業だが、いままで齋藤代表は毎月お一人で作業をされていたご様子。ご自分の平日の忙しいお仕事もあるのに、大変な思いをされて・・・。こういう作業ならこれから喜んでしますから、これからは毎回福味軒で昼食を摂ることにしましょうよ。というわけで、今日一日は楽しい活動日を過ごしました。

(翌日談)翌朝起きて、活動記録でも書こうかなとPCを起動すると、FWさんが携帯をどこかに紛失されたというメールが入っている。それは大変。先生や齋藤さんにも送って探してもらったようだがまだ見つからない様子。お二人は仕事があるし、FWさんには以前、クイックシューという三脚部品を林の中で見つけていただいていることだし、小生が昨日の現場へ行くしかない。FWさん携帯に電話すると呼び出し音はするが誰もでない。ということはまだ拾われていないし、バッテリーも残っているわけだ。ただし、マナーモードかどうかはわからない。ブーブー音だと探すのに厄介だ。マナーモードでないことを祈りながら、カメラ、携帯持参で9:30頃家を出て現地へ向かった。八幡湿地に着き、まず女子トイレ近くで電話したが周囲は無音。田圃を歩き池近くで再電話したが反応なし。林を登ろうとすると向うからFWさんがトボトボと力なく降りてくる。失望の色が濃い。訊くと1時間ほど探し回ったがダメ。二人でまた林を登る。林の一番上でも作業をされたというので、まっすぐ一番上まで行って電話をする。すると、すぐ足元でメロデイ音。ただし携帯の姿は見えない。ん、空耳ではない。再度電話。音がするあたりの落ち葉を掻き分けると、落葉の1㎝ほど下からシルバーイエローの携帯が顔を出した! FWさんは携帯を手に持って嬉し泣き。そこをパチリ。私も来たかいがありました。携帯を探すには携帯が一番ですね。FWさんの嬉し泣きする愛らしい写真をご覧になりたい方は齋藤代表までご連絡を。今回は紙面の関係で1月24日の案内のみになります。

記;ejima

1月24日(日)落ち葉掃き。9時八幡湿地集合。作業終わってから三ヶ島まちづくりセンターにて新年会を行う予定です。皆様、奮ってご参加ください。

12月5日(土)さいたま緑の博物館保全活用協議会主催 八幡湿地協働作業

今日は、さいたま緑の森博物館保全活用協議会に参加している団体の年に一度の協働作業で、私たちグリーンフォレストネットワーク所沢も参加し、合計50名以上の参加者が有りました。

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作業は、八幡湿地の上にある池の周りの下刈りと、池からの排水路の整備で、2班に分かれての活動になり、午前中で計画していた作業は、ほぼ計画通りに終わりました。

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作業後は、八幡湿地保存会のご婦人達が作って頂いた美味しい味噌汁を御馳走になり、和やかな昼食になりました。

その後、みどりと森博物館の所沢市域に新しく設定した散策路を散策し、予定通り15時に解散となりました。

今日は、風もなく暖かで爽やかなお天気となり、作業、散策共に気持ち良い一日でした。

お疲れ様でした。

 

11月29日(日)秋の雑木林を歩こうの報告

当日、記録担当者としては、活動に参加して以来はじめての失態をやらかしてしまった。集合は9時早大正門前だったので、小手指からのバスが、いつもの八幡湿地へ行く時よりも1本後のバスでも間に合う。その余裕感があったせいか、前夜、携帯の目覚まし時刻合わせの時に、市民大学用の時刻をセットしてしまった(1時間遅れ)。よく考えたら早大集合用の時間は以前から設定していなかったのだ。朝起きて1時間遅れなのに、なんの違和感も抱かずに9時少し前に所沢に着いたがまだ気がつかない。ホームで小手指方面行の時刻表を見ると、あらかじめ調べておいた8:13発の電車がない。次の電車は09:04だかになっている。へんだなー、おかしいなー、と思った瞬間ハッと気がついた。ここまで時間が狂うとかえって余裕である。齋藤代表に電話して、いまどこと訊かれたので、所沢です、ハハハと答える。「今日ズル休みするんじゃないでしょうね。(台湾からの美人留学生)RYNさんが休む日は今日じゃないわよ」と、わけのわからないことをおっしゃる。どうしてRYNさんが休むと僕もズル休みすることになるんですかー・・・。「まだ出発していません。とりあえず来てください。大学に着いたら連絡して」といわれた。申し訳ないので先に出発してください、と答えて電車に乗る。小手指に着いてバス時刻表をみると、宮寺西行バスは09:17分である。こうなったら、大学に着いたら散策の進行方向とは逆方向に歩いて、比良の丘あたりで待つことにしよう。そして遭遇したら言ってやろう。「みなさん、遅いですよ。僕なんか1時間も前からここで待っていたんですよ」と。(でも結果的には、比良の丘は通らなかった) しかし、こんな失態は初めてだ。僕もそろそろお迎えが近くなったのかもしれない。もうダメだー。

9;25分ころ芸術総合高校前に着き、齋藤さんに電話すると、「まだ大学構内にいます。新校舎の近くにいますから」という。 えー、まだ構内?なんで?と思いながらも駆け足で。すると、齋藤さんが待っていてくれました。皆さんも向うにいる。どういうわけか訊いてみると、FJさんが準備体操を指導されたり、大堀先生が僕のためにスローペースで歩いてくれたかららしい。というわけで奇跡の合流を果たすことができたのでした。FJさん、これから毎回活動前の体操をお願いします。

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散策ルート・・・天気は快晴で風も無く、散策には最高の条件の中を歩く。澱粉橋を渡り、トトロの森20号地、21号地を過ぎて26号地を通る。26号地ではくすんだ茶色の「オヤマボクチ」が咲いている。前回の「ところ学」の時に見た「梅もどき」が実を点けている。これは生け花用に使われて、買うと高いらしい。梅と名がついているが食用にはならない。春ランがある。といってもまだ葉っぱだけ。葉の両端を指でなぞるとギザギザになっている。 谷戸湿地を通る。ここでは7月頃,蛍が飛ぶらしい。先生が100頭ほど数えたと言われた。(蛍は、1匹とはいわずに1頭というらしい)暑くて蒸しむしした天候の時に飛ぶらしい。 「和幸の森」を過ぎる。この約1.5haの地は、平成5年に和田茂氏が狭山丘陵の一角を自然保護のために所沢市に寄贈されたが、茂氏の父君、幸一氏の名を採って付けられた。里山保全地域を通る。墓地開発予定地を崖の上に臨むように下から見上げる。 所沢市は墓地問題をどう決着させようとしているのか。 市長の裁量が大きいらしいのだが市長がなかなか決断を下さない。 トトロ5号地に入る。ここでは色々な種類の樹木がある。黒っぽい色のニワウルシがある。先生がこの木は切ったほうがよいと言う。イヌザクラやウワミズザクラ、ゴンズイなどがある。萌芽再生している木もある。 今日も皆から少し離れたところで朽木を覗いていた虫博士ことCHDさんが、なにか発見したようである。行ってみると、直径20㎝、長さ1mほどの朽木の中程の窪みの部分に5㎝ほどの白い芋虫が収まっている。キマダラカミキリの幼虫だという。希少種である。めずらしいので写真に撮らせてもらった。心なしかCHD博士の顔が喜びで輝いている。彼の今日の目標は120%達成されただろう。そのあと重量が7㎏くらいはあろうかと思われる朽木を大事そうにかかえて歩いている。家まで運ぶのであろうか。別所池を通り、B地区の調整池に寄る。カワセミの姿は見えない。1時間ほど粘っていれば見られるらしいけれど。大学の敷地内に入る。 誰かがジャコウアゲハの幼虫(サナギ)が木の幹に2匹ほど付いているのを見つける。よく見つけるものだと感心する。写真を撮る。あとで再生してみるとサナギの体にオレンジ色の粒らしいものが2つ付着?しているように見える。寄生虫だろうか。駐車場にはネズミモチが黒っぽい実を付けている。出発地点に戻り集合写真を撮った。 遅刻した者としては、午前中が短く感じられた。

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この後、解散となったが、時間のある人は運動場のトラックの上の草叢で昼食を摂ることに。 小生はオニギリ2個と割箸1個(とバナナ1本)しか持参しなかったが、いつものように女性陣が手作りのおいしいオカズを次から次に皆さんに回されたので、いつものように満腹、満足したのでありました。

記:ejima

(次回以降の活動予定)

12月5日(土)さいたま緑の博物館保全活用協議会主催 八幡湿地協働作業      8:45八幡湿地駐車場集合 作業後、昼食会、緑森散策あり

12月10日~15日、景観市民活動クラブ主催                     所沢市の自然景観~多様な地形による自然豊かな景観~             市役所1FホールでGFNはパネル展示。                           時間のある方は鑑賞やお手伝いしていただけるとありがたいです。

12月19日(土)市民活動支援センター主催市民活動支援講座             「働きやすいNPOを目指して」                  13:30~15:30 新所沢コミュニテイセンター                    申込先着30人のため参加希望者は齋藤代表に連絡してください。

12月20日(日)GFN主催「調査区の樹木タグ付、落木片づけと下刈」        9:00八幡湿地駐車場集合。今年最後の活動です。